いろんなことがFREE化する経済を賢く生きぬく方法

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FREEを理解し活用すればお金がない時でも怖いものなし?

クリス・アンダーソン氏の著書「FREE」(日本放送出版協会出版)を読まれたことはあるでしょうか?

自分も結構がんばって読んだのですが、かなり分厚い本である上に書かれている内容もかなり難しく、読むのに一苦労した記憶があります。

「FREE」はなぜ無料のものが現代社会にあふれているのか、特にインターネットを上でデジタル化した情報の多くが無料で得られるからくりについて暴かれた本で、世界的に大ヒットした本でした。

でも、その「FREE」でどうもわかりにくかったりもやもやした部分があったのですが、後に苫米地英人さんの「フリー経済学入門」(フォレスト出版)を読むことによって、クリス・アンダーソン氏の言いたかったこととともに、さらに深い「無料の罠」ともいえるような話まで理解できました。

できれば両著とも読まれるのをお薦めします。

クリス・アンダーソン著「FREE」

「タダより高いものはない」と言われますが、無料に見えても実際には高くつくということはよくありますね。

無料をダシにして結局はあとでお金を払う仕組みは昔からあったのですが、クリス・アンダーソン氏が指摘しているのは21世紀になって急速に発達したインターネットを利用した無料コンテンツのことです。

そのからくり(「無料ソフトがたくさんあるからくり」で後述)によって、多数の人が無料でインターネット上のソフトなどを活用できるようになっているのです。

そして、そのことが20世紀までの産業のありかたを大きく変え、「フリーミアムの戦略」という新たなビジネスモデルまで紹介しているという点で大変意義のある本です。

苫米地英人著「フリー経済学入門」

クリス・アンダーソン氏の主張をさらに掘り下げているのが、脳機能学者でありながら経済にもとても詳しい苫米地英人さんです。

クリス・アンダーソン著「FREE」 も無料であることを手放しで喜んでいるわけではなく数々の課題も書かれていたと思うのですが、苫米地英人著「フリー経済学入門」では、さらに多くの課題について述べられています。

例えば、ツイッターなどのSNSはいまや多くの人が利用していますが、そのツイッターを使った情報の拡散で情報が簡単に操作される危険性も述べられています。

そして、Googleがここまで大きくなった秘密とその危険性についても述べられていました。

Googleのほとんどのコンテンツが無料で使用できますし、あなたも使われているのではないでしょうか?

GメールやYouTubeなど、自分も日常的に使用しているのですが、それらがなぜ無料なのかなどについてはあまり気にならないと思います。

そして、おそらくあなたも日常的に活用されているGoogle検索ですが、Googleという一企業が検索内容に検閲をかけていることに何の疑問も抱いていないのでは?

というような問題提起がなされている本で、FREEを活用することは大きなチャンスであると同時に危険性もはらんでいる両刃の剣であることを学びました。

 

FREEはなぜ成り立つ?

少しむずかしくなったかもしれませんが、結局の所、なぜFREEは成り立つのでしょう?

単純に考えるために、昔から存在するスーパーやデパートの試食で例えてみましょう。

そもそもFREE経済のモデルは昔から存在し、試食で例えれば無料で商品を提供することで興味をもってもらい、気に入った人がその商品を購入することで試食にかかったコストを回収できるというものです。

もし試食を提供すればするほどマイナスであったら、試食という方法自体がなりたたないでしょう。

通信販売の「無料お試しセット」なども同じでしょうね。

1週間使ってみて、気に入らなければそれまでですが、気に入った人は毎月定期購入してくれるので、無料お試しセットにかかったコストは簡単に回収できてしまうのです。

他にも無料体験や無料お食事チケット、幼児以下は無料などなど、無料で提供し他のところで回収することでなりたつビジネスはずっと昔からありました。

新聞、雑誌なども購読料収入だけでは赤字だと言われています。

ではなぜ成り立つか?それはスポンサーが広告料を払ってくれるからなのです。

それと同じ仕組みで無料のタウン誌もビジネスモデルとして成り立っているのですね。

無料ソフトがたくさんあるからくり

さらに21世紀に入って、クリス・アンダーソン氏が述べているようなインターネットを利用した無料コンテンツが爆発的に普及することでフリー経済がなりたつのです。

そして世の中に、有料ソフトの機能制限版や期間限定版のフリーソフトが多くでまわるようになりました。

このような無料ソフトが成り立つのは、他の有料利用者が代金を支払うからです。

試食して実際に買ってくれる人が支払うのと仕組みは似ていますね。

でも決定的に違うのは、デジタル上の情報はコストがほぼゼロですむということです。

試食用に提供する食材も無料サンプル品もチラシや冊子も必要なくそれを作ったり売ったりする人件費もわずかですみます。

つまり、インターネットの普及は無料でデジタル情報を提供し、一部の有料コンテンツ利用者から得られる収益で成り立つという21世紀に登場した全く新しいビジネスモデル「フリー経済」と誕生させたのです。

この21世紀の無料モデルは、試食などの20世紀型の無料モデルの延長にはない、新しいフリーといえることがおわかりかと思います。

一部のお金を出してくれる人に乗っかって、他の大勢の人がそのサービスを無料で享受できるというもので、そこに大きな価値観があることをあきらかにしたのでクリス・アンダーソン氏が一躍有名になったのです。

21世紀に発達したアナログからデジタルへの転換によって、複製する費用がほとんどゼロだから無料で不特定多数の人にコンテンツを配って、その中で気に入ってもらった一部の人達から収益を回収するビジネスモデルが成り立ったのです。

FREEの罠

このように考えると良いことずくめのようにも思われますが、実はフリー経済には大きな罠もあるのです。

つい最近も、クレジットカードなどの個人情報が不正にぬきとられ、被害に遭っている人のニュースが放送されていました。

日本でのマイナンバー制度の導入に合わせて、特に日本国民全体が個人情報の保護に関して神経質になっているようです。

クレジットカードの安全性については昔から問題視されていますが、それに電子マネー、仮想通貨などが加わり、さらいオンラインでの銀行取引、個人レベルでの株式投資やFXなども行われるので、より堅牢な安全管理が求められています。

でも、意外なところで個人情報が抜き取られている危険性があるのです。

それは、GoogleやMPEG、スカイプといった無料で利用できる媒体から個人情報が抜き取られている可能性のことです。

そんなばかな?と思われるかもしれませんが、けっこう簡単にオンライン上に個人情報をのせていないでしょうか?

買い物や決済をするときはもちろん、プレゼントへの応募やオンライン登録、その他あらゆる機会であなたの個人情報をインターネット上に公開しているはずです。

そして、おそらくそのほとんどはきちんとセキュリティー対策がされているでしょうが、悪意をもった人があなたの大事な個人情報をぬきとり悪用する可能性は否定できないのです。

さらに、GoogleやMPEG、スカイプ自身があなたの個人情報を保証してくれるわけではない、と苫米地英人さんは「フリー経済学入門」の中で警鐘を鳴らしているのです。

「フリー経済学入門」が書かれた時点では日本ではまだマイナンバー制度はなく(アメリカや韓国ではあったとおもうのですが)、今考えると苫米地英人さんが書かれた通りに個人情報を簡単に第三者が操作できる環境になりつつあるのかな?とも思えてきました。

個人レベルでとれる対策

FREE化する今後の社会を賢く生き抜くには、無料のものを使いつつしかも自分自身の個人情報は確実に守るしかありません。 そのためにはいくつか自分が思う対策をまとめてみました。 ●パスワードの定期的な変更 これはすでにされている人も多いですよね。 特にお金を扱うサイトでは定期的な変更が必要ですし、誕生日など個人を特定しやすいものはさけるべきです。 ●必要ないときはインターネット接続を解除 これは裏技かもしれませんが、あなたの大事な情報を抜き取られないために必要がないときはパソコンやスマホとインターネットの接続を解除するという方法です。 そこまでやる必要があるかの判断はお任せしますが、会社の機密情報を家に持ち帰ってそれがインターネットを通じて拡散してしまったというニュースも過去ありましたので、必要とあれば試してみられてはいかがでしょうか? ●取引相手の信頼性を確かめる 上手な詐欺師は、99%本当のことを言って残りの決定的な1%をだますと言われています。 特にインターネット上では対面ではないので文字情報や画像でセンセーショナルに宣伝され、簡単にだまされてしまうという被害も急増していますので、無料の情報を得て、有料情報にきりかわったときにすぐに決済ボタンを押さずに一呼吸置いたり誰かに相談するなどしましょう。

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