明治の億万長者と言われる本多静六(ほんだ せいろく)に学ぶモテとお金の使い方

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後世まで奨学金を残すほどお金持ちになった男の生き方とは

お金の使い方研究をしている中で、ふと目に留まった『財運はこうしてつかめ』と言う一冊の本。

「なんてタイトルだ!」と思わず手に取ってしまいました。

私は本多静六と言う人物を今まで存じ上げませんでしたが、本を読み進めていくうちに、不思議な魅力に引き込まれて行ってしまいました。

埼玉県出身で、埼玉の奨学金にも名を残し、明治神宮の設計や林学に従事していた本田静六。

こちらでは、そんな彼のモテとお金の使い方をご紹介します。

お金持ちはやっている先取り貯蓄の元となった4分の1天引き貯金

現在の東京大学の元となる東京帝国大学に従事していた本多静六。

農学部助教授就任時、年俸は800円(現在で約800万円)とあり、現在の日本の平均年俸は550万円前後なので、収入は多い方だったのだと考えられます。

月に換算して言えば、税金や年金等差し引いても現在で月50万円程度の収入があったので、裕福な暮らしをしようと思えばできただろうに、それをしませんでした。

今はサラリーマンで、お給料を頂いていても、失職してしまえば、生活していけません。

ずっと同じ生活を続けていく「恒産」をするためには、貯金が必要不可欠でした。

そこで、本多静六が始めたのが、この4分の1貯金でした。

それは文字の通り、給料の4分の1を貯蓄にする方法です。

また、ボーナスや原稿料などの臨時収入は、最初からなかったものと考えてそれは100%貯金に回していました。

その給料の4分の1を先取り貯金する、と言うのは、手取り月収が20万円だと、5万円、30万円だと12万円貯金に回すと言う事になるので、結構ハードルが高いように思えますが、出来ない事はなさそうです。

時々ちょっと贅沢したいな、と思う時もあるかもしれませんが、先取り貯蓄をして、もう使ってないものとして考えれば、無い所からお金は出ません。

一方で、多くのお金を持つと人は変わると言いますが、そのように生活していれば、生活も変化する事がないので、性格もあまり変わらないと言えるでしょう。

やっぱりモテるのは、つれない男

本多静六には熱烈なアプローチを受ける事となった2人の女性がいました。

まずは、将来の妻となる本多銓子と言う女性とのエピソード。

銓子は、若くして公使館の通訳をしたり、女学校を首席で卒業した後は医学校に行き、日本でも数少ない女医だったので、当時でもなかなか賢い女性でした。

本多家の当主が「娘より頭のいい男でなければ婿に取らない」と公言していたため、候補者探しに難航していました。

あまりに賢い女性は、男性から嫌煙されると思われがちですが、当時の静六も、紹介されたとはいえ、「養子の話はまだ早い。まだ勉強をしたい。」と断った。とあります。

しかし、本多家は諦めずに、周囲から固めていき、とうとう会う事までこぎつけます。

到底結婚する気はないので、静六は破談にするために、わざと不潔な格好で行くも、逆に相手には気に入られてしまい、断られると、銓子自身は自分の不徳の為と、独身を決意します。

すると婿入りでなくとも、本多家の財産全部を付けて嫁にあげてもいい、とまで言われてしまいます。

それでも結婚する気にはならず、当時では高額な4年のドイツ留学を条件に提示してみたところ、OKされてしまい、売り言葉に買い言葉で、結婚まで決まってしまい、境地に立たされます。

銓子から手紙を貰ったのをスルーしていたのを、同級生に発見されて、このような立派なお嬢さんと結婚しないと言うなら、お前とは絶交だとまで言われ、ようやく婚約を決意した、と言うお話でした。

これは、いつの間にか逆玉の輿婚、に乗っかってしまったと言ったところでしょうか。

しかし、留学後、養父の預金を預けていた銀行が倒産して、即窮地に立たされたりと、なかなかそううまくはいかないものです。

ですが、彼はそれを糧にして、4年の所を、節約したり、勉学も努力で2年に凝縮して単位を獲得しています。

ピンチをチャンスに変える底力がモテる魅力の1つなのかもしれませんね。

次に、芸者である清香と言う女性とのエピソード。

銓子との結婚までは、時間がかかりましたが、本多夫婦は仲睦まじい夫婦だったと言われています。

しかし、結婚後も付き合いで岸小五郎や北里柴三郎と3人で料亭で集まる事もしばしばあったそうです。

料亭と言えば、芸者がつきもの。

両親を亡くし、その亡き父が学者だったために、静六を好きになってしまった清香と言う芸者がいました。

他の2人はそれぞれ芸者を愛人としている中でも、静六は、

「自分はそういうことはできない。他の2人とは違い、自分には財産もないし、自由になる金もない。この会だって、いちいち会費を妻からもらっているのだ」

と断ります。

結婚して浮気や不倫などの誘惑が多いですが、それに負けず、妻一本を貫き通す人ほど実はモテます。

それはお金の使い方でも繋がる事と言えます。

その真面目さと家庭を持っているという安心感から独身女性は安心して相談を持ち掛ける事も多々あったようです。

かくゆう清香も静六にお金持ちの愛人になると言う身請けの話を相談していました。

「2、3年我慢して主人に尽くして、たくさんお金を貯めたら、きれいに離れなさい。

自分は教師として、面倒を見ている学生がたくさんいるから、その中で気に入った男のスポンサーになって、その男を成功させてから結婚する
のがいいんじゃないか。」

と、言うと、何年も素直に教えを聞き、身請け人に頼んで、家庭教師を雇って勉強にいそしんだ清香。

さらに節約、貯金して、さらに養母の遺産を受け取ります。

そのようにして貯金は増えたものの、病気にかかってしまい、貯金はこのままでは何の役にも立たないから使ってほしい、と頼まれますが、病気の女性から大金を貰っては末代までの恥、と断ります。

しかし、清香が身請けされた後は、いっさい芸者遊びをしていないと言うので、なんだかいじらしい男。

その割に、一生懸命勉強も続けて金もできたので、研究にも不自由ないと断り、最後にどうしても、と言う事で250円ほど受け取りますが、女将に事情説明をして、自分の代わりにお見舞いに行ってもらうようにした、と言うお話でした。

妻の銓子は後でその話を聞くと、祖母からもらった遺産であるお金を出してまた静六をドイツ留学に送り出してくれた、と言うそうです。

なんか、うまいホストみたいです。

この2人の女性のエピソードを聞くと、本多静六、なんだか断り続けているな、と感じますが、これもモテる人が自然としている事で、長期に渡っての展望を考慮し、自分の要望を通すためのステップなのです。

意識的にか無意識にかは、人それぞれ異なりますが、相手の気を引けるテクニックの1つ、と言えます。

これらのパターンは、自分に対しての投資の申し出、と言っても過言では無いでしょう。

その申し出も簡単に受けてしまえば、己の価値はそこまでが限度、断る事によって、己の価値を上げる効果があり、より多くの金額の投資を受け取る事ができます。

それを本多静六は、知ってか知らずかやっていたのでしょうが、その方法で失敗したのが、異例の教授推薦の申し出を断った事です。

申し出を断っても2~3年で昇進できると思っていたら、日清戦争に突入して、タイミングを見失ってしまったのです。

断るのも状況判断が必要になってくるという教訓です。

仕事は楽しくないと意味がない、職業の道楽化

職業の道楽化をしていくと、仕事が楽しくなるだけでなく、金も名誉も生活も知らないうちに手にしている、と言う本多静六。

成功者と非成功者の違いは、あと一歩のところで断念したか、そうでないかだけで、難題があっても進む方向を変えなければ、必ず成功者となれるのであるはずなので、仕事が楽しくない、と言う人は、いつかその苦しみを超えると喜びや楽しみが生まれてくる事を信じて頑張る力となるのではないでしょうか。

社会へのお礼奉公である寄付

本多静六は25歳のころ、人生計画表、今で言うライフプランを作成していて、人生計画通りに人生を過ごして行きました。

定年退職後は、生活に必要なお金だけを手元に残して、資産のほとんどを匿名で寄付しています。

埼玉県では、本多静六博士奨学金と名前が付いた奨学金があります。

条件がありますが、入学一時金に30万円、月々3万円を無利子で貸与してくれます。

現在の寄付では、国や地方自治体などに特定寄付金と言う形で寄付をすると、確定申告をすれば、税額において、寄付金控除を受ける事が出来ます。

その額は以下です。

寄付金控除額=(その年の特定寄付金合計額または総所得金額の40%相当額)-2000円

結局寄付してもまわりまわって返ってくるので、良い事をした上に自分も得をして素敵な気持ちでいられると思います。

実りの多い人生に

本多静六は、個人の絶え間ない努力と彼を支える周囲の人間にとても恵まれていたと言えます。 大好きな学問を深める事が第一で、何かに一心不乱に熱中する姿は、モテる男の姿そのものだったでしょう。 だからこそ、女性に言い寄られ、さらにその誠実な面をテクニックとして利用し、賢くお金まで得る事が出来たのでしょう。 しかし、その財産も寄付をし、自分の手にはあまり残さず、社会のために生きた人と言えます。 多くのお金を得るためには賢く、小さな努力を欠かさずに大きな目標を下すことなく目指して行けば、きっと実りの多い人生になる事でしょう。 ご覧いただきありがとうございました。 参考文献:渡部昇一『明治の億万長者本田静六 開運と蓄財の秘術 財運はこうしてつかめ』(平成12年、致知出版社)

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