マイホームはいらない?変化する「家」に対する考え方

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「夢はマイホーム」はもう古い?

かつて、結婚してマイホームを持つという事は一つの夢でもあり、目標、そしてロマンでもありました。

しかし、近年マイホームを持たないという考え方が若者を中心に根付いているようです。

   それはいったいなぜなのでしょうか。

単身世帯で変化するマイホームに対する考え方

平成25年のとある調査によると、「マイホームを持ちたいか」という質問に対し、79.8%の人が「はい」と回答しており、12.5%の人が「借家でもOK」と回答しているとの結果が出ています。

また、この「借家でもOK」と回答した12.5%というのは、この調査を行って以来最高の数字なのだとか。

「借家でもOK」と回答した世代を見ると、特に単身世帯の人が多かったとのことですが、これはどうしてなのでしょうか。

マイホームを必要と思わない理由

結婚して子供が産まれ、マイホームを持つ・・・少し前までは当たり前だったこの流れがいま変わりつつあります。

いったい、マイホームを必要と思わない理由は何なのでしょうか。

①非正規社員の増加

私たちの親世代に比べると、いまは男性でも非正規社員の割合が増加しています。

転職もいまの時代は珍しいことではありません。

マイホームを持ってしまうと、月々のローンがありますし、転職してお給料が下がったからといって毎月のローンの返済額を変更するという事もなかなかできません。

その点、お給与が下がった場合でも自分の身なりにあった家賃のところに移ることができます。(もちろん引っ越し費用はかかりますが・・・)

そういった理由で、マイホームを持たないという考え方もあるようです。

②引っ越しや転勤の際も身軽に動ける

先ほどの転職と少し重なる部分もありますが、マイホームを持ってしまうと転勤の時にその持ち家をどうするかという問題にぶつかってしまいます。

転勤の任期があらかじめ決まっており、うまい具合にその期間中のみ借り手が見つかれば良いのですが、なかなかそうもいきませんよね。

また、ご家族がいる場合は奥様の仕事や子供の学校はどうするのか・・・という問題も生じてきます。

転勤がある会社の場合、家族でその地に移ればかなり手厚い住宅手当が出る場合がほとんどですが、単身赴任で家族はマイホームに残るとなると、その手当が会社から支給されない場合があり、これはかなり家庭を圧迫することになります。

転勤のない会社であればこの問題が生じることはないのですが、大企業は転勤がある場合が多いです。

そういった理由でマイホームを持たないという人もいるようです。

③親の苦労を知っているがゆえに自分は「マイホームをもつ=苦労」という考え方が根付いている

もうひとつ、マイホームを持たない理由として多いのが「親の苦労を見ていたから、自分は同じような苦労をしたくない」という意見です。

マイホームを持つ場合、ほとんどの人がローンで購入すると思いますが、そのローンの返済が終わる時期もマイホームを購入した際の自身の年齢や月々の返済額、給与などによって異なります。

昔は定年前にローン返済を終え、定年後は夫婦2人で第2の人生を旅行や趣味に費やしてゆっくり過ごす・・・というのが定番でしたが、最近は晩婚化に伴って出産年齢もあがり、定年前にローンの返済が完了し、子ども達も成人している・・・という人ばかりではありません。

定年後も再雇用で働き続け、ローンの返済を終えなければいけないという人も増えてきています。

そのような親の苦労を見て育ってきた子ども達にとって、マイホームはそこまでして手に入れたいものとは思えないようです。

④少子化が進み、後世に家を残したいと思う人がいなくなっている

マイホームはいわば「資産」です。

昔は、マイホームを持ち、後々子どもや孫に残し、代々受け継がれていく・・・というような事もありましたが、最近は晩婚化、少子化が進み、子どもを持たない夫婦も増えてきています。

マイホームは月々のローンはもちろん、税金や修繕費等もかかります。

そうなった場合、自分たちしか住まないのにそこまでする必要があるのかという考え方もあるようです。

 

マイホームは本当にいらないのか?

今のご時世、マイホームは本当にいらないのでしょうか。

ここからは私自身の話になりますが、我が家は結婚7年目の転勤族、今は賃貸で暮らしています。

全国転勤ですが社宅はない為、自分たちで補助金額に合った好きな家を決めるという暮らしをしてきました。

(会社から補助としてでる金額は地域によって異なりますが、手出し2~3万でもそこそこ良い物件に住む事ができます。)

家に帰っても周りは会社の人だらけ・・・という事もないため気楽ですし、共働きですので、正直これまでマイホームの必要性をあまり感じませんでした。

東京、仙台と本当に全国を転々としていますが、特に東京の時は賃貸だからこそ東京23区内に住めたと思っています。

周りの友人の中でも、何人かは既にマイホームを持っている子がいますが、やはりこれは転勤があるのかないのか、子供がいるのかいないのかによって大きく変わってくると思うのです。

転勤がないのであれば、ローン返済完了の年齢等でタイミングを決めれば良いと思うのですが、転勤がある家庭の場合、子どもがある程度の年齢になるまでは単身赴任をしても単身赴任手当が出ず、単身赴任をすると二重に生活費がかかってしまいます。

そして、単身赴任手当が出るようになってからのマイホーム購入では、ローン返済完了する頃には定年後・・・というような状態になってしまうのです。

なかなかそうまでしてマイホームを建てようとは思わないですよね。

家庭環境によって大きく異なるマイホームの必要性

私自身は現在賃貸暮らしですが、実家は兵庫県にあり、マイホームの一戸建てです。

私の父も転勤族だった為(今の私の状況のように日本全国を転々という程ではありませんでしたが・・・)、マイホームを建てた直後にアメリカへの転勤が決まり、その間人に貸すことになりました。

今思うと、上手く借り手が見つかったから良かったものの、マイホームを建てた直後の転勤辞令はかなり過酷ですよね。

その後、3年の時を経てアメリカから帰国しましたが、私は当時小学校2年生、妹は幼稚園児でした。

父の転勤はその後も何度かありましたが、母と私、妹はその後は兵庫から出ていません。

アメリカから帰ってきたのが小学校2年生だから良かったものの、やはり子供にとって度重なる転校は大変なのではないでしょうか。

柔軟性があるとはいえ、やはり毎回の友達作りや地元がないというのも子供にとってあまり良くないのではないかと私個人的には思います。

また、やはり賃貸の場合は子どもが小さいうちは隣近所への騒音も気になりますよね。その点、マイホームであればそれらを気にすることなく、のびのびと子育てができると思います。

ただ、夫婦2人の生活であれば、むしろ賃貸で良いのではとも思うのです。

「夢のマイホーム」と言いますが、現実にはマイホームであってもローン返済が完了するまでは賃貸同様、月々の返済が発生するわけであり、本当の意味でのマイホームはローン返済が終わった後となります。

そして、その頃には家の老朽化も進み、修繕費用等もプラスでかかってきてしまいます。

一概にどちらが正しいということはなく、その人の家庭環境によってマイホームの必要性は大きく変わってくるのではないでしょうか。

家族の為、子供の為に何が良いのかを考えて最善の選択を

これまで、私自身も何度かマイホームについては考えた事がありました。 6年間で東京、仙台・・・と全国を転々とし、ありがたい事にどちらでも仕事に困ることはなく、夫婦共働きの生活を送れていますが、転勤族でありながら行く先行く先で正社員の仕事を見つけるのは思っている以上に大変です。 年齢があがってくるにつれて就職も大変になりますし、この先子供がいるとなると、就職するにも仕事内容だけではなく、保育所や学校との兼ね合いも条件になってきます。 ですが、やはり私は子供には「地元」を持たせてあげたいですし、私自身も働くことを諦める気はありません。 いずれは、どこかに拠点を構えて落ち着きたいとは思いますが、転勤がある家庭の場合、拠点を構えるタイミングについても重要だと思うのです。 定年前にローンを返済できるのがベストではありますが、そうなると子どもがまだ小さかったり、単身赴任手当が出ない為生活費が二重にかかったり・・・と出ていく分も多くなります。 また、可愛い盛りの子供と離れて暮らすのもお互いにとってあまり良くないですよね。 ただ、転校ばかりというのもいかがなものかという思いもあります。 逆に夫婦2人の場合であれば、学区などについても気にする必要がありませんので、マイホームを持たず、全国を転々として夫婦2人でなければ住めないような都会のド真ん中に住むのもありかと思います。 マイホームに関しては、周りの環境も大きいと思います。 日頃接する機会の多い友人や知人がマイホームを持っている人ばかりだと、ついつい焦って我が家も!と思いがちですが、あくまでマイホームは家族の為のものです。 周りの意見に流されず、自身の家庭環境に合った最善の選択をして幸せな将来設計を建ててくださいね。

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