ベンツやレクサスを蹴散らす「テスラ」とは?高級車の定義が崩壊する!

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高級車「ベンツ」は、ダイムラー社の道楽

世界でもっとも多くの人が知っている「高級車」とは、ドイツで生産されている ダイムラー社の「メルツェデス・ベンツ」と言われています。

ダイムラー社は、乗用車の メルツェデス・ベンツ の他、商用バンの メルツェデス・ベンツ、商用車のトラックとバスの4つの自動車製造部門を持っています。

特に知られているのは、乗用車部門ですが、最近は日本でも「スリーポインテッドスター」の付いた ダンプカー が走っていることがあり、商用車の ダイムラー・トラック が徐々にではありますが、浸透してきました。

ちなみに、ダイムラー・トラックス は世界のトラックメーカー5社を統括しており、日本の FUSO(三菱トラック・バス製造)もその一つ。

その他にはアメリカの Freightliner Trucks(フレイトライナー)、北米とメキシコ生産のWestern Star(ウェスタンスター)、BharatBenz(ブハラートベンツ=インド)の4社が世界のダイムラートラックグループとして、三菱ふそうとタッグを組んでいます。

2015年通期(1月から12月)までの、ダイムラー社の売り上げは 1494億6700万ユーロ(約19兆5622億円)。

販売台数は285万3,014台ですが、そのうち199万0,909台が乗用車、862,105台が商用車部門です。

つまり、乗用車のメルツェデス・ベンツが70%の売上、30%が商用車の売上となっています。

自動車生産販売の3割の商用車部門が、実は7割の乗用車部門を支えている…そう聞くと「?」と思われるかもしれません。

ですが、実際には乗用車部門ほど生産過程が複雑であり、コストもかかるのは メルツェデス・ベンツ の方。

高級車のライバルは、どんどん誕生しており、セダンタイプの乗用車に限ってみれば、同じドイツのBMW、イギリスのローイス・ロイス、ジャガー、イタリアのマセラッティ、そしてトヨタのレクサスの猛追にも耐えなければなりません。

そして、2015年もっとも勢いのある高級車メーカーは、アメリカの テスラモーターズ であるというのが、もっとも脅威と見られています。

2015年に過去最高益を叩き出したメルツェデスですが、中国市場の鈍化で、いっときの「道楽」と言われているのは本当なのです。

小型、大衆車、経済的…そのトヨタが、世界一のメーカーになった理由

さて、2015年の通期で世界最高生産・販売数を成し遂げた トヨタ自動車グループ。

その特徴といえば、オールジャパンの自動車メーカーという、世界でも珍しいメガカンパニーだ、ということです。

トヨタは、乗用車ブランドに トヨタ と ダイハツ(2016年7月27日に、上場廃止。トヨタの完全子会社へ移行)と高級車ブランドの レクサス が君臨。

そして、商用車部門は 日野自動車 が、発行株式の50%超を保有するトヨタの子会社となっており、主にトヨタの海外工場でのピックアップトラックの生産などに寄与しています。

この、トヨタ自動車は、1980年台世界で最も「自動車の特徴が薄い」メーカーと欧州で評されていました。

アメリカでは、日産のZ(フェアレディZ)やホンダ・シビックなどが、大いに人気を呼びましたが、トヨタの車種はそこそこ売れてはいたものの「目玉」となるブランドがなかったのです。

トヨタには、フラッグシップがない…それが、トヨタを大きく変えるきっかけになります。

ブランド構築20年で、世界最高水準に到達したレクサスの「ありえなかった常識」

1989年、平成と元号が変わったこの年、トヨタはアメリカで初めて「レクサス」ブランドの乗用車を販売します。

国内では「セルシオ」と呼ばれる、V8・4ℓエンジンを積んだ高級車で、当時のトヨタでは「クラウン」のアッパーに座する乗用車として販売されました。

セルシオは、生産に置いて「ハンドメイド」工程を多く用いており、5mをわずかに切るサイズで高級車を作ったことに、アメリカとドイツのメーカーは驚愕し、慌てさせました。

このころのメルツェデス・ベンツといえば、全長5,020mmから5,160mmにも及ぶ「W126」、通称Sクラスの末期に当たっており、500、560といった最上級モデルには5ℓから5.6ℓものエンジンが搭載されていました。

通常価格では1,300万円から1,500万円にも手が届く、という超高級車も、アメリカやバブル期の日本で大いに売れたため、ダイムラーは大幅なモデルチェンジをせず、製造販売し続けていました。

この時に、満を持してデビューしたのが「レクサス」であり、2005年には日本国内でもトヨタとは別チャネルで「レクサスブランド」が誕生。

つまり、この1989年から2005年にかけての約15年で、レクサスは日本での高級車ブランドになり、その後の5年で欧州での評価を最高水準に持ち上げました。

2011年、世界有数の富豪が住む小国「モナコ公国」でアルベール2世王子の結婚式が行われましたが、このパレードでの公用車に選ばれたのが、レクサスLS600hL。

そして、オープンカー形式で、なおかつ警備上特殊な透明素材を幌の代わりに被せた「ランドレー」というタイプもレクサス全7台のうちの1台として納車されています。

まさに、レクサスが世界の富豪に選ばれる最高級車であることが、欧州の名だたるメーカーにもパンチを浴びせた格好となり、各国のメーカーで高級車の生産が始まったきっかけになりました。

ブランド歴20年、それが世界でも最も華やかな舞台に上り詰める…レクサスの成功は、世界では奇跡的に近いと言われるものだったのです。

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