投資手法には主に、二つの流派があります。
まず一つ目は、「割安な株」を狙っていく割安株投資です。
二つ目は「これから成長していく株」を狙っていく成長株投資です。
割安株投資は、基本的に割安だと思われる株式に投資をすることです。
割安な株を狙っていきますが、東証1部や、2部などの大型株や、すでに大きな成長を期待することができない株式を対象としています。
ウォーレン・パフェットは、アメリカの投資化、経営者、資産家です。
パークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、会長兼CEOです。
パークシャー・ハサウェイは、世界最大の投資会社です。
彼の資産のうち99パーセントは50歳以降に増やしたものです。
パフェットの投資のルールはいたって単純で、六つのルールにより構成されています。
まず一つ目は、税引き前利益が75百万ドル(1ドル=120円換算で90億円)以上の企業を対象とすることです。
二つ目は、継続的に利益を生み出している企業でありかつ一つ目のルールを満たす会社を選びます。
そして、三つめは、一つ目と二つ目の条件を満たしていながら、従業員数が少ないかもしくは借金が少なく、ROEが高い企業であることです。
次の四つ目には、(有能な)経営者がいることを求めています。
そして、五つ目は事業自体が単純な事業であることを求めています。
最後の六番目のルールは、(適切な)値段でそれを買うことをルールとしています。
詳細の説明に入ります。
一つ目の税引き前利益が75百万ドル(1ドル=120円換算で90億円)以上の企業を対象にすることは、ただパフェットのパークシャー・ハサウェイが日本円で約60兆円を超えるような資金を扱っているために、小さい企業などに投資を行うことができないということもあります。
しかし、それ以上に企業規模と企業の実績がお互いに関係をしているからで、この税引き前利益によって評価することができるからです。
パフェットは新興のIPOなどの銘柄には手を出しません。
二つ目のルールの継続的に利益を生み出している企業は、実績がない企業は選ばず、一年や二年程度の短いものではなくてもっと長い期間の実績を見ます。
企業が継続的に利益を計上することは非常に難しいことです。
パフェットは継続的に利益を計上し続ける企業の背景には事情そのものに強さを持っていると考えています。
未来を無理に考えてあてようとはしないで、事業の強さに注目していくというスタンスです。
ルールの三つめの従業員数が少ないかもしくは借金が少なくてROEの高い企業を選んでいます。
ROEは、株主資本利益率といいます。
株主の資本を使ってどれだけのリターンを生み出すことができたかという指標です。
四つ目のルールは、有能な経営者がいることでした。
有能な経営者なくして、企業は継続的な成長を遂げることはできません。
したがって、経営者を常にパフェットは見ています。
個人投資家が経営者に会うことができるのは株主総会以外でほかにないでしょう。
経営者の能力を確かめるためには、証券アナリストのレポートや、企業のIRなどから読み取るしかありません。
経営者が愚かでも企業が傾かないためには、愚か者でも経営できるビジネスでないと投資すべきではないというようにも言っているように、一番重要としているのは企業の事業モデルそのものです。
パフェットは、複雑な事業などに投資はせず、ハイテク株などの投資はしないしITバブルなどに参加せずダメージを受けていないことは有名です。
徹底的に調べ上げて、納得した条件で一気に買いに出るという行為です。
それがパフェットのルールの神髄となっています。
適切な値段で買うというルールはあまり多くを語りません。
株式市場は常に正しい価格を提示しているわけではありません。
急激に下落したりした後を主に狙います。
五つ目のルールでは、「単純な事業を行う企業」を選びます。
ウォーレン・パフェットは、複雑な事業が嫌いです。
アニュアルレポートなどでも、「テクノロジー(技術)を駆使した事業は私たちには理解できない」と記述しています。
実際に、コカ・コーラ、ウォルマート、P&G(プロテクターアンドギャンブル)などの株などをやっていない人でもしっているような企業を好んで投資しています。
しかし、IBMに投資するなどテクノロジー関連の企業を避けているというわけでもありません。
パークシャー・ハサウェイは、世界最大規模の投資会社なので、株式などの持分で持っているのではなく、丸ごと買収することもできます。
現在のバークシャーは、保険事業だけではなく、鉄道会社や電力会社を傘下に抱えています。
もともと上場していた企業を驚くことに丸々買収してしまったのです。
これは、個人投資家にはできない投資行動ですが、「全力」という意味ではある程度共通していると思われます。
パフェットは分散投資という考え方を否定しています。
分散投資が必要になるというのは、投資をしようとしている会社を十分に理解していないためであるとしています。
徹底的に、調べ上げて、納得した条件で買いに出るというのが、パフェットの投資の根底にあります。
六つ目のルールでは、「適切な値段」であることを求めています。
実は、値段に関してはあまり多くを語りません。
企業を買収することが多いパークシャーは投資銀行をはじめとして多くの売込みがあるという状況でしょうが、ウォーレン・パフェットは値段に関しては時間をかけたくないといっています。
パフェットは株式市場とうまく付き合え、と教えています。
株式市場は正しく判断できないときもあるということを教えています。
急激に急落した後に、急激に戻してくるなどといったことも芝足場見られます。
こうした動きに惑わされることがないように、企業価値を見極めて自分の買いたい価格で購入します。
日ごろから企業を見つめているからこそできることです。
「価格はあなたが払うもの。
価値はあなたが得るもの」といい、1株いくらで高いとか、いくらで手ごろなどという考え方に対する哲学です。
たとえば自販機で缶コーヒーが10円なら安いと思い、10000円なら高いと思いますよね。
それは缶コーヒーの価値を考えると100円から200円くらいであると思うからです。
まったくそれと同じことが株式市場にも言えるといいますが、多くの投資家はそれを見失うといいます。
その会社の価値がどのくらいで、会社の価値である時価総額はどの程度であることが妥当であるかを考えて価値が価格を上回っているならば回時であるし、価格が価値を上回っているならば売り時です。
「ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ」と、アマゾンのCEOのジャフベゾス氏のみんなが同じ投資手法を真似ないのかという質問に答えました。
投資哲学や戦略はシンプルで誰でも理解できます。
そして、ベングラハムの「バリュー株投資」があります。
「みんなが貪欲なときに恐怖心を抱き、みんなが恐怖心を抱いているときに貪欲であれ」と、暴落する市場からみんなが損を覚悟で逃げるときに市場に入ります。
株式市場では理性が感情にコントロールされたら、負けです。
「リスクはあなたが何をやっているか理解していないときに起こる」と、いい、ハイテク株関連の企業が何をしているか理解できていない理由に関して述べた言葉です。
投資先の企業の強みが何で、5年先、10年先にどうなっているのかを読めないと投資をしません。
自分のわかる範囲(Circle of Competence)、の中にあるものしか取り扱いませんでした。
「人生においてはほんのいくつかのことを正しくやればいいんです、たくさん間違いを犯さない限り。
」パフェットの投資は基本的に長期投資です。
「週間の絆とは断ち切るには重過ぎると感じるくらいになるまででないと気づけない」とは、いつもの週間に関してのことです。
悪い習慣には自分では気づきませんし、気づいたならば早く直すことを試みなければ、直りません。
「並みの企業を安く買うよりも、優良企業を適正な価格で買うほうが断然良い」と言っています。
ベングラハムのバリュー投資は、価値よりも安い価格の会社を探して買う方法を教えていました。
安かろう悪かろうという言葉にも近い言葉あります。
ほかの投資家も言っているように、安い値ごろ感だけで買ってはいけないのです。
「今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる会社の株を買いなさい」と教えていて、パフェットの言葉の中でもかなり有名なものです。
価格ではなく会社そのものを愛しなさいということでしょう。
パフェットは日々の値動きよりも長期の視点で投資することを勧めています。
まとめ
パフェットは割安株投資として有名ですが、バリュー投資のベングラハムとは少し異なっています。 パフェットはあくまでも単純な優良企業のみを対象としていることにポイントがあります。 そして、長期で投資を行っていることです。 これらの点が決定的に異なっています。
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